2021.09.28

  • 医院経営

歯科医院のホームページから予約が来ない?考えられる原因と対策例をご紹介

歯科医院のホームページを立ち上げたものの肝心の予約が来ない、またはこれまで予約が来ていたものの、最近になって予約が来なくなった、というケースは残念ながらあります。

しかし、その多くはホームページを解析し、原因を丁寧に解明することで、ちょっとした工夫や小規模のサイト改修で大きく改善することもあります。

本記事では、歯科医院のホームページから予約が来ない状況について、考えられる原因と対策例についてご紹介します。

まずは歯科医院のホームページの解析から

前提として、歯科医院のホームページを解析する必要があります。

そもそもホームページに一定数のユーザーが訪れているのか、一定数のユーザーが訪れているのであればホームページ上でどのような動きをしているのか、といった内容です。

ホームページを解析するための最も一般的な方法としては、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを用いることが挙げられます。

これらのツールを用いて解析を行い、ホームページから予約が来ない原因をある程度絞り込んでいきます。

予約が来ない原因を、「ホームページ自体に原因があるケース」と「ホームページ以外に原因があるケース」の2つに大別して解説していきます。

原因がホームページにあるケース

予約が来ない原因がホームページにあるケースをご紹介していきます。

歯科医院のホームページのアクセス数が足りない

ホームページを訪れる数がそもそも少ないケースです。

ホームページを訪れたユーザーが100%予約を行うことは滅多にありません。

ホームページを訪れたユーザーの何割かが予約を行います。

当然ながら、ホームページを訪れるユーザー数がある程度確保されていなければ予約は来ないでしょう。

この場合、ホームページのアクセスをアップさせるための施策を行う必要があります。

アクセス数アップの施策として最も即効性が高いのはWeb広告でしょう。

費用は発生しますが、費用の分だけユーザーはサイトを訪れます。

歯科医院のホームページの訴求力が足りない

新患を獲得するためには、数ある候補の中から自院を選んでもらわなければなりません。

歯科医院の魅力を伝えることはもちろん、他院とはなにが違うのかを明確にユーザーに伝えるコンテンツが必要になるでしょう。

ホームページ内のCVゾーンに到達してもらえていない

一定の流入数があるものの予約があまり来ていない場合、ユーザーがCVゾーン(=電話ボタンや予約フォームへのリンクが設置されている箇所)に到達しないまま、ホームページから離脱してしまっていることが考えられます。

現在ではあまりありませんが、CVゾーンがホームページ上で見つかりにくい箇所にあると、ユーザーが諦めて離脱してしまう恐れがあります。

このようなケースでの対策として、CVゾーンを見つけてもらいやすくするよう常に追従する仕様のバナーとして設置することが多いです。

なお、ユーザーの予約動作は次のような条件設定を行い、Googleアナリティクスで計測することができます。

予約動作が行われているのかもチェックしてみましょう。

予約動作① 電話をかける

条件:スマホサイトで電話ボタンをタップした

予約動作② 予約フォームへの移動

条件:予約フォームのボタンをクリックした

ここで注意したいのが、実際にGoogleアナリティクスで計測してみるとユーザーは予約動作を行っているものの、実際には予約が来ていないというケースです。

次項より解説していきます。

原因がホームページにないケース

歯科医院のホームページを解析した結果、取り立てて問題が見当たらず、予約動作も一定数計測されている場合、ホームページ以外のところに原因がある可能性があります。

いくつか考えられるケースをご紹介していきます。

予約システムが使いづらい

予約ページのリンクを十分にクリックされているにも関わらず、予約が来ていない場合、ユーザーが予約ページ内で離脱してしまったことが考えられます。

歯科医院のホームページを閲覧するユーザーの大半はスマホユーザーです。

予約システムのページをスマホで操作して使い勝手を試してみるのもひとつの手段です。

あまりにも使い勝手が悪い場合は、改善できないか検討してみましょう。

電話が繋がりにくい

電話ボタンが十分にタップされているにも関わらず予約が来ていない場合、電話が繋がらず、ユーザーが諦めてしまったことが考えられます。

歯科医院の電話の繋がりやすさはどの程度のものなのか、一度検証してみましょう。

専用ダイヤルを設置することもひとつの対策案です。

ユーザーの需要が低下している

なんらかの外的要因でユーザーの需要が低下して動きが鈍っていることも考えられます。

近年では、コロナの影響で僅かではありますが、ユーザーの動きが鈍ったと思われる時期がありました。

ターゲットエリアのユーザーを集患し尽くした

稀なケースではありますが、限られたエリアにおいて特定の年齢層をターゲットとしている場合、集患し尽くした可能性も考えられます。

あらゆる可能性を潰した結果、この原因に辿り着いたときには他エリア、別年齢層への展開などの対策を行う必要があるでしょう。

対策を試す前に、まずは解析を行いましょう

歯科医院からの予約が来ない場合、さまざまな原因が考えられます。

原因に応じた対策方法もさまざまです。

対策を試す前に一度ホームページを解析して、ある程度の原因を絞り込むと効率的な改善を行うことができるでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。